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レジュメ1(02.4.22発表)→意見はこちら●
〜学校飼育動物〜
●動物の種類
@野生動物
A家畜動物
B実験動物
C展示動物(註:動物園の動物)
Dペット
Eコンパニオンアニマル(註:盲導犬)
●新学習指導要領
@理科(3学年)
(1)目標:身近に見られる動物や植物を比較しながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究する活動を通し
て、生物を愛護する態度を育てるとともに、生物の成長のきまりや体のつくり、生物同士のかかわりについての見
方や考え方を養う。
A生活
(1)目標:自分と身近な動物や植物などの自然とのかかわりに関心をもち、自然を大切にしたり、自分たちの遊びや
生活を工夫したりすることができるようにする。
(2)内容:動物を飼ったり植物を育てたりして、それらの育つ場所、変化や成長の様子に関心をもち、また、それらは
生命をもっていることや成長していることに気付き、生き物への親しみをもち、大切にすることができるようにする。
●『ニワトリを育て食べる授業』の評価について
資料(註:朝日新聞2001.11.13。ゼミの時はプリントで配られました。また以下の資料はプリントからの抜粋です。)
鶏を飼育したあと、食肉として処分、その肉で子どもがカレーを作って食べる。秋田県雄物川町の雄物川北小学校で
5年生のクラスが、こんな授業を進めた。「残酷だ」と保護者からの反対の声があがり、解体、調理を目前にした12日
中止になった。「食と命の尊さを教えたかった」と担任。地元では、子どもたちも含め賛否両論がある。
@学校飼育動物の位置付けから見た評価
かつては学校飼育動物の位置付けは家畜動物であった。しかしながら現在においては、ほぼペットに近い位置付けに
あると考えられる。従って、殺して食べるということにはなじみにくいといえる。
A賛否の意見から見た評価
要約するならば、賛成派の「命の尊さを学ぶ」ことの利益と、反対派の「残酷さ」により子どもたちのこうむる被害の比
較であると考えられる。どちらを優先すべきかは人それぞれであるが、ここでは子どものこうむる被害のほうを重視し、
中止という判断をすべきだと考える。その根拠は、まず第一に対象の子どもが小学五年生であり、その年齢から見て
目の前で動物の殺される様を見たときに、全ての子どもがその現実を受容できるだけの精神的な強さを持っていると
は考えられないことである。第二に、子どもたちの意見の中には、未だ動物を殺して食べることについて十分な理解が
得られていないことが見て取れることである。こういった状況から判断するに、かりにほとんど全ての子どもたちが教師
の意図したことを学習しえたとしても、数人の子どもたちについては大きな精神的ショックを受けることになるであろう
蓋然性がある。教育の公平性から見てもその数人の子どもについて考えることなくその授業を行うことはおよそ認めら
れないのであるから、この場合、別の方法を用いるか、子どもたちの意図を完全に理解させるまで順延させることによ
って授業目的を達成させるべきである。
●参考文献
・朝日新聞(2001.11.13)
・人と動物の関係学会誌
・文武科学省ホームページ
・日本動物看護士学会
(註は管理人がつけたものです。)
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